フロート階段のメリット・デメリットを解説します

■はじめに


「まるで宙に浮いているような」幻想的なデザインで、SNSや住宅雑誌でも高い人気を誇るフロート階段(浮き階段)。玄関アプローチに採用するだけで、住まい全体に圧倒的な高級感と開放感をもたらしてくれます。しかし、そのスタイリッシュな見た目に惹かれる一方で、「雨の日は滑りやすくない?」「施工費用はどれくらい高いの?」と、導入後の後悔を不安に思う方も少なくありません。


本記事では、外構のプロの視点から、フロート階段の魅力的なメリットだけでなく、実生活で直面するデメリットや安全面での注意点を包み隠さず解説します。理想のおしゃれな外構を実現し、かつ長く後悔しないための判断基準を、ぜひ最後までチェックしてください。


■フロート階段とは?


外構におけるフロート階段(浮き階段)とは、玄関アプローチなどの段差において、踏板の下を空洞にしたり、蹴込み部分を奥に引っ込めたりすることで、まるで地面から浮き上がっているように見せる施工方法のことです。


一般的な階段はコンクリートの塊として仕上げますが、フロート階段は踏板をせり出させる「跳ね出し構造」を採用します。これにより、タイルや天然石の重厚感を活かしつつ、足元に軽やかな「抜け感」を演出できるのが最大の特徴です。


さらに、浮いた踏板の裏側にLEDの間接照明を仕込む演出が非常に人気です。夜間には階段が光の帯に浮かび上がり、幻想的で高級感あふれる住まいの顔を作り出します。デザイン性と安全性を両立する、モダン外構には欠かせないデザイン手法となっています。



■フロート階段のメリットとは?

・空間を広く明るく見せる


外構におけるフロート階段の大きなメリットは、アプローチ空間に視覚的な広がりをもたらす点です。

一般的な階段のように側面をすべて壁や土で囲ってしまうと、アプローチが重く、圧迫感のある空間になりがちです。しかし、フロート階段は、踏み板の下や側面が開放されているため、視線が奥(庭や玄関)まで遮られることなく抜けます。

この「抜け感」が、敷地全体の奥行きを強調し、実際よりもアプローチ全体が広く、開放的に見える効果を生み出します。特に、限られたスペースにアプローチを設ける場合、このデザインを採用することで、周囲の植栽や景観をより際立たせ、建物へ向かう動線を明るくスタイリッシュに演出できます。


・スタイリッシュで多様なデザイン性


外構におけるフロート階段は、建物の顔であるアプローチ空間に、現代的で洗練された印象を決定づけます。


通常の土留め階段やコンクリート階段と異なり、浮いているように見える構造は、敷地や庭に軽快さと立体感を生み出します。特に、夜間に踏み板の下から光を当てる間接照明(フットライト)と組み合わせることで、ドラマチックな陰影が生まれ、住まい全体の高級感とデザイン性を飛躍的に高めることができます。


また、デザインの自由度も高いのが魅力です。素材の選択肢によって印象が大きく変わり、コンクリート仕上げにすればクールでモダンな印象に、天然石やタイル張りを選べば重厚感や高級感を演出できます。さらに、木材やウッド調を採用することで温かみやナチュラルさを表現することも可能です。このように、建物のテイストに合わせて素材を選べるため、周囲の環境と調和したオリジナリティ溢れる外構を実現できます。


■フロート階段のデメリットとは?

・掃除や手入れが大変 


外構工事でフロート階段(浮き階段)を採用する際、外部環境特有の掃除や手入れの手間が発生します。


室内の階段と異なり、外のフロート階段は常に雨風や紫外線に晒されます。踏み板が壁から突き出た構造のため、踏み板の裏側や壁との接合部に土埃や雨水が溜まりやすく、ここがコケやカビの温床になりやすいというデメリットがあります。特に湿気の多い場所では、緑色のコケが目立ち、美しい見た目を損なってしまいます。


また、雨の後に泥が跳ね上がったり、落ち葉が溜まったりするため、通常のコンクリートやタイル張りの階段よりも頻繁な高圧洗浄やブラッシングが必要となります。

                            (画像はAIで作成したものです)

・小さい子供や高齢者には危険!?


外構のフロート階段はデザイン性が高い一方で、安全面で細心の注意が必要です。


通常の階段にはない、踏み板と踏み板の間に大きな隙間があるスケルトン構造は、特に小さな子どもや高齢者にとって大きなリスクとなります。具体的には、足を踏み外して落下する危険性や、隙間に足を挟んでしまう可能性が挙げられます。また、屋外のため、雨や雪で踏み板が濡れると、滑りやすくなることも危険度を高めます。


対策としては、フロート階段を採用する場合は、手すりを必ず設置し、昇降時の安定を確保することが重要です。また、踏み板の素材は、表面に滑り止め加工(ノンスリップ加工)が施されたものを選ぶか、タイルや石材の場合はざらつきのある防滑性の高い仕上げを選ぶようにしましょう。


・建設費用が高額になりやすい


フロート階段の最大のデメリットの一つは、一般的な土留め階段や既製のブロック階段と比較して、建設費用が非常に高額になる傾向がある点です。


この高額化の主な要因は、特殊な構造と高い施工技術が必要とされるためです。フロート階段は、踏み板が浮いているように見せるため、踏み板の重量や利用者の荷重を支えるための強固な内部構造(鉄筋コンクリートや特殊な鉄骨)を埋め込む必要があります。この構造工事が複雑で手間がかかり、通常のコンクリート工事よりもコストが大幅に上昇します。


また、デザインを重視するため、高い精度が求められ、経験豊富な専門業者に依頼する必要があることもコスト増につながります。予算を抑えるためには、踏み板の数を減らす、素材をシンプルなものにするなどの工夫が必要不可欠となります。


・設置場所や構造に問題がある


フロート階段の採用を検討する際、その美しいデザインを実現するためには、設置場所の条件や構造的な制限をクリアする必要があります。


踏み板を片側だけで支える浮遊構造は、非常に大きな負荷を支えるため、壁となる部分の強度が通常よりもはるかに求められます。特に外構の場合、その基礎となる地盤の安定性が非常に重要です。地盤が軟弱な場合、構造を支えるための大掛かりな地盤改良が必要となり、計画通りに設置できない、あるいは大幅な費用増につながる可能性があります。


また、階段の長さや高さによっては、構造計算上の制約から、理想とする「浮いているように見えるデザイン」を完璧に実現できないケースもあります。計画の初期段階で、必ず外構専門の設計士や業者と地盤の状態を含めて相談し、実現可能かどうかを慎重に見極めることが不可欠です。

■まとめ

本記事では、外構のフロート階段(浮き階段)について、その圧倒的なデザイン性のメリットと、採用前に知っておくべき構造上・メンテナンス上のデメリットを詳しく解説しました。


フロート階段は、アプローチ空間に開放感と高級感をもたらし、住まいの魅力を最大限に高める理想的な選択肢です。しかし、高額な建設費用や、地盤・構造の制限、そしてコケや汚れへの継続的なメンテナンスが必要となる点も事実です。


後悔のない外構を実現するためには、デザイン性だけに目を奪われず、費用、安全性、そして長期的な手入れの手間を総合的に考慮することが重要です。採用を決める際は、必ず経験豊富な外構専門業者とデメリット対策について十分に相談し、納得した上で計画を進めましょう。



■フロート階段(外構)のメリット・デメリットまとめ


メリット:デザイン性と空間の創出


空間を広く明るく見せる

①踏み板の下や側面が開放されているため、視線が遮られず、アプローチ空間に抜け感と奥行きを生み出します。


②実際の広さ以上に開放的に見え、周囲の景観や建物を引き立て、動線を明るくスタイリッシュに演出します。


スタイリッシュで多様なデザイン性


①「浮いている」構造が、外構全体に現代的で洗練された印象を与え、住まいの高級感を高めます。


②夜間の間接照明との相性が抜群です。


③コンクリート、天然石、木材など、素材の選択肢が多様で、建物や周囲の環境に合わせたオリジナリティを追求できます。


デメリット:コスト・メンテナンス・安全性

掃除や手入れが大変


①屋外のため雨風に晒され、踏み板の裏側や接合部に土埃や雨水が溜まりやすく、コケやカビの温床になりやすいです。


②美しい見た目を維持するために、通常の階段よりも頻繁な高圧洗浄やブラッシングが必要となります。


建設費用が高額になりやすい


①踏み板を浮かせたまま荷重に耐える強固な内部構造(鉄筋コンクリートや特殊な鉄骨)が必要なため、通常の階段に比べ、工事が複雑で費用が大幅に高くなります。


②高い精度と経験豊富な専門業者への依頼が不可欠です。


小さい子どもや高齢者には危険


①踏み板間に大きな隙間があるスケルトン構造は、足を踏み外すリスクや、隙間に足を挟む危険性があります。


②屋外では雨や雪で踏み板が滑りやすくなるため、手すりの設置と防滑性の高い素材選びが必須となります。


設置場所や構造に制限がある


①浮遊構造を支えるために、壁となる部分の強度や地盤の安定性が非常に重要です。


②地盤が軟弱な場合は、大掛かりな地盤改良が必要になるなど、計画通りに設置できない、または費用が増加する可能性があります。



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【過去の施工実績】


愛知県知多郡美浜町の駐車場コンクリート工事・門扉の設置(プラドOneH1500)


愛知県蟹江町 カーポート設置工事


愛知県 清須市 カーポート設置工事



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